毎日広げる新聞との関わり方を考える第12日目。
今回の企画で新聞に関する記事を自分のブログに書く際にも、非常に気を付けていることがあります。
それは著作権の問題。
新聞をテーマにした記事に限ったことではなく、ブログやホームページで発信すること全般に影響のあること。
「毎日の新聞を読んで、気になる記事や感じたことを題材に自由にブログ記事を書いてください。」
「新聞はブログネタの宝庫です。」
そんな声をかけられたものの、それじゃあ…と新聞記事の文章や写真をそのまんま自分のブログで使うことは、実はイケないことだって知ってますか?
以前は、メディアとして発信することを仕事にしているプロが気をつけなければいけないことだったのですが、今やホームページ、ブログ、YouTube、Twitterなどなど、インターネット上に展開される様々なサービス技術の進歩で、個人でも気軽に情報を多くの方に向けて発信することができるようになりました。
自分が書いた文章、撮った写真、描いた絵などは生み出された瞬間から著作権によって保護され、他人が無断で使っちゃいけません、というのが著作権の基本的な考え方。
というわけで、自分が書いたわけでない新聞紙面の文章や画像ってのは、勝手に使えないものなんです。
使うためには、概ね次のようなことを守らないと著作権侵害となってしまいます。
- 権利者に利用主旨や利用する範囲を伝え、しっかりと許諾を得ること
- 権利者が明示している利用条件を守り、その範囲を逸脱しないこと
- 著作権法で定められた“引用”の範囲で利用すること
新聞の記事をそのままコピーしたり、ブログ記事の大半が引用になってしまっているというのはいけません。
記事の文章が読めてしまうような写真を撮って掲載したり、記事の中の写真をそのまま拝借してしまうのもいけません。
Webサイトなどから簡単に文章や画像をコピーすることができるのは、デジタル化やインターネットの素晴らしいところですが、簡単に手に入るということと、自由に使っていいということは別なんです。
「他の人もやっているからいいじゃん!」
そんな子供みたいなダダをこねないでくださいね。
健全な情報化社会の中で、お互いの存在を尊重し権利を守るためには、決められたルールの中で振舞うことが求められています。
技術の進歩や普及のスピードに比べて、法律の整備などが遅れているために、判断に迷う場面もありますが、みなさん自身がネット上で情報発信を始めたところから、著作権問題は自分にもかかわる問題として考えていくことも大切です。
著作権についてキチンと知っておきたいという方、以下のページがわかりやすいですよ。
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コピーライト・ワールド(
社団法人日本著作権情報センター)
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第1回 ブログを書くときに知っておきたい、著作権に関する知識【セコム】
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新聞著作権協議会
ちなみに毎日新聞をはじめ各新聞社では、必要な場合に新聞掲載写真を貸し出してくれるサービスなどが準備されているようです。
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毎日フォトバンク
幕末時代からの写真もストックされているという写真ライブラリは頼もしい存在ですね。